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2009年10月27日 (火)

b05-干支親子寅

B05
●親子寅

二週間、頑張って連続でアップして、ひと休みしたら脳も休憩から目覚めない。脳の機能というのは、車のエンジンと同じで一旦立ち止まったら次の一歩が出ない。もう一度エンジンをかけて暖機運転が必要になる。如何に継続する事が大切かを思い知る。タイトルも何も浮かばない。絵も苦し紛れに近くて、もう何か埋めなくてはと義理のように作ったようなもので、非常に情けない気持ちになる。新しい斬新なものが出来てこない。一人でやっていれば仕方がないのだろうか…。量は質に転換すると言うが、本当に質に転換するのか、疑問に思えてくる。駄目な時はこんなものかもしれない。

最近でこそ、時間に追われてひたすら身体と頭をフル回転する事は少なくなった。デザイン業という名の体力勝負、肉体労働産業だった。頭の回らない時は全く駄目で、何をどうしても良い知恵が浮かばない。そんな時に締め切りが来たりすると地獄が待っていた。これがラフだの、たたき台を作る程度ならまだ良い。一気に作ってそのまま納品という状態だと、七転八倒、前に使ったもので使えるものはないか…と過去への捜査にのめりこむ。過去の出来の良い作品に触れたら、出来の良い真実の理由が分からないまま、自己嫌悪に陥り、俺はもうだめだ…と自信喪失になる。土壇場で一体何度、迷宮入り寸前の難事件を解決した事だろうか…。

どうやって解決したかは、後になると全く分からない。いきなり真犯人が現れて、解決となるのだ。デザインやっている人間なら、きっと何度も経験した事があるに違いない。先日、お隣のビルにある同業のデザイン事務所の人と飲んだ。そんな話しになって盛り上がった。地獄のフチを彷徨った人間だけが分かる会話が成立する。(こんな事が一体自慢になるのか)ひとつひとつの言葉がしみいるように互いに分かるのである。

デザインだけではないと思う。おそらく納期に追われる人は、多かれ少なかれ似たような事を経験する筈だ。常に時間と己との戦いになる。孫子の兵法を紐解くまでもなく、天の利、地の利、人の利を得て勝負は決する。敵を知り己を知れば百戦危うからず、つまりは戦わずして勝つ事を考えなくてはならないのだろう。

しかし、最近はその戦いに戦わずして負けている自分であった。

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●デザイン年賀状」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。年賀状を毎年作成する際に参考にさせていただいています。今年は親子寅が素敵noteだなと思ってクリックしたら、このメッセージが目にとまりましたeye デザインを創り出すのにこんな思いが隠れていたのか!と作者の気持ちが伝わりました。
これからも、素敵なイラストを楽しみにしています。苦しいときを乗り越えて、全てのことを楽しめますように。応援しています。

投稿: ミル | 2009年12月 6日 (日) 10時09分

ミルさんへ

書込ありがとうございます。それほど大げさなものではないんですが、デザインだけではなく、どんな業種にも当てはまるんだと思います。本物のプロは(自分がそうだと言う訳ではありません)我々の想像の付かない部分で苦悩を重ねて、結果を出していくのでしょうね。比べる事自体に無理がありますが、超一流と言われる人たち(例えばイチローのような)の苦労はそれこそ言葉では言い表す事の出来ない領域なのかもしれませんね。

良い年賀状が出来ると良いですね。

投稿: ふゆき | 2009年12月 7日 (月) 11時53分

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