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2009年11月30日 (月)

a09-iPhone年賀状

A09●iPhone年賀状

モバイルの革命児、iPhone風年賀状。今では珍しくもなく最近は電車の中でもチラホラと見かけるようになった。今更ながら何が凄いといって、あの発想力だ。当たり前に存在するものを否定して新しく創り出す事の難しさはイヤと言うほど分かるだけに、3年前の発表時には衝撃を受けた。こういうものが生み出せる土壌が素晴らしい。以降、似たような携帯が出てきている。だけど1番最初がやっぱり凄い事に変わりはない。

私も通勤電車の中で使っている。昨年も書いたが仕事が一変した。会社に来るメールをGmalにも転送し、iPhoneで閲覧する。どこにいても何のメールが来たかが即座に分かる。ノートパソコンを手のひらに入れた感覚だ。iPhoneを使用しているビジネスパーソンは珍しくないだろう。普通の携帯電話を忘れても焦らないが、iPhoneを忘れるとかなり焦る。若干依存症気味かもしれない。

コミュニケーションツールとして携帯電話に依存している人は少なくない。通勤電車の中を見ていて、これでもかというほど携帯を見つめている人が多い。これまでのコミュニケーションのあり方を変えてしまった。手紙のような通信手段は既に終わり、即時通信に変わった。加速度的に人と人との交わりが早くなっている。そんな中で旧態依然とした年賀状が存在している事が奇跡のようにも思える。郵便事業会社は、年賀状は贈り物だとキャッチコピーを流している。だけど本当にそうなのか?私は違うと思う。

年賀状はやっぱりコミュニケーションのツールなのだと確信している。今風の携帯電話を以てしても代替出来ない、人と人をつなぐ希有なツールなのだ。あのハガキ1枚から様々な情報を読み取る事が可能だ。1年1年の移り変わりでその変化を読み取る事が出来る。住所変遷や、子供の年令、写真や、メッセージから友人知人の近況を知る事は可能だ。年賀状と携帯は映像と写真との関係にも似ている。一瞬一瞬を切り取った写真は今でも廃れる事はない。年賀状もまるで1年の一瞬を切り取った写真のようだ。

年賀状が来ない事すらが、近況だとも言える。何もかもがカーレースのように進んでいく昨今、1年に一度のやりとりで人をつなぐものが他にあるだろうか…。ある種同窓会と似たような役割を果たしている。同窓会を贈り物だと言う人はいないだろう。年賀状レトロ美術館を今年作ったが、その100年前の年賀状を見ていると、100年前が甦ってくるような気になる。100年間生き続けている。きっと、あと100年経っても廃れないに違いない。そして、日本だけでこれほど発達している事を考えると、これは日本文化そのものだとも思える。

もしかしたら100年後、200年後、何気ない貴方の年賀状が時代を反映する年賀状としてどこかに陳列されているかもしれませんね。

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