e06-蛇腹金屏風
寅の文字を使った。絵ばかりではトドメもなく同じパターンになってしまうからだ。黄色ばかりになる事を避ける為に、緑が欲しくて中央に門松を置いた。まあ料理で言えば、パセリを置くようなものだ。さらに寂しいので赤が欲しくて、迎春の文字に赤が入っている。これもショウガか福神漬けのようなものだろう。どうしても奥行きが欲しかったので、文字を蛇腹にして立体感を出した。…とまあ説明すれば、たったこれだけの事だ。
この年賀状で業務用から数えると75枚目になる。ネタもいい加減尽きようかっちゅうもんだ。いや、とっくに尽きているといっても良い。残っているのは応用だけかもしれない。天才でもないので次から次へと新しいモノが浮かぶ訳ではない。何の為にやっているのだろう…と疑問に思いつつ作っている。一番最初は人が大勢くるだけで満足できた。しかし長続きしない。もう、金銭でもなければ、作る喜びでもない。心の奥底を突き動かす何かがないと出来ないものだ。いつの間にか、ここまで続けたのだから勿体ないから…という消極的理由になっている。
世の中きれい事だけではなかなか進まない事だってある。若い頃は夢と希望だけで出来た事が出来なくなる。30代、40代、50代とそれぞれの世代に、モチベーションの維持の仕方がある。その差はきっと残り時間によるのだろう。締め切りが近づくと、壮大な計画は縮小して、出来ることだけやるのと似ているかもしれない。残りの時間を考えると自分としてはちょっとだけ悲しい。
今言える事は、同世代の人に元気を出してもらいたいって事だろうか。もし、こうして作り続けている事が、同じ世代の方に共感を得て、なにがしかの力になっているならば、頑張る勇気も出てくる。年賀状だけではなく、色々な事で人の力を増幅させる事が可能ならば、楽しいに違いない…と思う自分がいる。そして、俺も負けていられないぞと思ってもらえる何かが出来たらと考えている。頭の中にその片鱗があるのだが、なかなか実行ができないのが歯がゆい。1年後か2年後にでも、実現できれば良いんですけどね〜〜。一体何をするのかって?
それは…秘密です。
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コメント
はじめまして。
こちらの素材を使用させていただき、年賀状を作るようになったのが、確か猿だったか犬年だったか…はっきり覚えていませんが、毎年どれほど助けられているかわかりません。
今年も何種類かダウンロードさせていただきました。
「21世紀新年」には太陽の塔のすぐ近くに在住している者として、また、映画、原作のファンとしても思わず笑ってしまいました。
これからも素敵なデザインを期待しています。
万博の時は小学3年生だった大阪のおばちゃんより。
投稿: もんきち | 2009年12月21日 (月) 13時12分
別にいつから使いだしのか覚えていなくても良いんですよ。ええかっこする訳ではなく、いわば空気のような存在で良いんじゃないかと思うし、あまり作った人間の存在が浮き彫りになるっていうのもどうかとも思います。ま、作り手側から言えば、目立たないのは実は寂しいもんなんですけどね。
自分自身もまた、ネットで買い物したり、手に入れたものを、単にネットで手に入れたって言ってしまう場合もあります。この場合は主張が足りないから覚えていないので、もっと主張したらええねん…、主張せんほうが悪いって思う訳です。大いなる矛盾です。
投稿: ふゆき | 2009年12月22日 (火) 22時54分