b10-赤い房
紐を寅に見立てた年賀状だ。業務用でも独楽の紐を一筆書きの寅に見立てた年賀状があるが、テイストや処理の仕方が違うだけで、発想としては親戚のようなものだ。家族は赤い房で繋がっている…って訳だ。赤い糸じゃないか…と思うかもしれないが、赤い房でいい。何故かと言えば、絵が房だからだ。(物事は自己中心的に考えるに限る)
日々色々な事を考えていると右と左の使い分けが難しい。何も憲法改正と、護憲の立場を使い分けているって事ではない。左脳と右脳のキャッチボールがうまく行かなくなるのだ。右の脳を使っている時と左を使っている時が良く分かる。最近は左を使う事が多いが、途端にデザインが難しくなる。どうも引き出しが違うようだ。絵を描くのはさらに、もの凄くおっくうになる。バランス良く使うのが一番良いのだろうけど、これが簡単にいかない。
発想はパズルのようなものだと思う。これまでに仕入れた部品を組み合わせて行く作業だ。その部品はどうも右よりな気がしている。勿論、論理的に積み上げていくのだが、最後の最後に閃く瞬間は、論理では説明が付かない。パズルのピースが一気に組み上がる感じに似ている。天から降って沸いたように一気に完成形が浮かぶ。文章はどちらかと言えば左よりだ。だから両方を同時進行するのがとても辛い。引き出しを閉じては開き、開いては閉じる感覚がある。せっかく組み始めたパズルを途中で壊し、またイチから始めるのに似ている。とことん効率が悪い。何かを考えている時は、必要な部品や情報のパズルが頭の中で散乱している感じで、その完成形が少しづつ見えてくるからだ。
昔読んだ、渡部昇一の「知的生活の方法」に、頭の中のエンジンを一気に加速させる時は、終わりそうな仕事は必ず90%で止める…というノウハウがあった。これは次の日に残り10%を仕上げる時に、一気に90%まで仕上がった状態にトリップ出来るからで、自分の体験と酷似している。引き出しが一気に開いた状態にもって行ける。脳の仕組ってこうだったのか…と実感出来る瞬間だ。
み〜〜んな、今日の仕事は今日中に…と思ってません?頭の中をリセットしまっては元も子もない。昨日と今日の断層を連綿と赤い房で繋ぐことこそが、大事なのである。(出来てない奴が言ってもあまり説得力はないが…)
| 固定リンク
「●デザイン年賀状」カテゴリの記事
- e10-ラスト年賀状(2009.12.16)
- e09-二つ折り(2009.12.15)
- d10-卓球年賀状(2009.12.14)
- d09-栄光のトライ(2009.12.14)
- c10-虎神(2009.12.12)

コメント
赤い房のついた紐がお正月らしくていいな!とおもいました。
昨年に続いて今年も使わせて頂きいただきます。有難うございます。
投稿: 福本悦子 | 2009年12月19日 (土) 16時13分
ありがとうございます。みんな同じものを使う傾向があるなあ…とは思ってましたけど、福本さんも同様なのでしょうか。昨今、風情はなくなってきましたけど、やっぱり正月らしいってのは重要なんですね。これからもどうぞよろしく。
投稿: ふゆき | 2009年12月19日 (土) 16時40分