アナログvsデジタル-e03
はんこシリーズである。アナログの動作をデジタルで表現するがモチーフになっている。同じテーマを使うならば版画年賀状とか、マジック手書き年賀状とか、墨絵年賀状とか、さらにいくつか使えそうだ。しかし、スタンパー自体が、いわゆるアナログ式複製補助ツールみたいなもので、手書きとは若干遠い。
アナログに関して、良く味があるとか、アナログならでは…とか言われる。私の仕事のDTP(デスクトップパブリッシング…という。ほぼ死語になりつつある。)でも、デジタルは味がないと言われていた。新しいものに対する反感からか、それともこれまでの技術に対する懐古的愛情なのか分からないが、必ずといって良いほど、こういう議論が生まれる。最近だと電子書籍がその良い例だ。技術は単に便利とか何だとか以前に、思い出や時代の共有感も含んでいる。ひと時代を過ごした者にとって、表現としては味があるからと言うが、無くなる事は寂しいのだ。
勿論、書籍がすぐになくなる事はない。しかし、時代の変化は、感情も味も寂しさもあっという間に過去に葬り去ってしまう。これはどうする事も出来ない。土石流に、たったひとりで塀を築いても押し流されるからだ。印刷業界も味がないと言った人はどこかに行ってしまった。
デジタルが何もかも素晴らしいとは思えないが、この流れは誰にもせき止められない。年賀状だって全員手書きにすればどうだ…と提案したところで誰も首をタテに振らないだろう。アナログvsデジタルの勝負はついている。でもアナログが全てなくなる訳ではないのも事実だ。何といっても人間はアナログの塊みたいなもんですからね。
(ふゆき)
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